作品の構成を練るとき、私が配慮することは絵画を構成するさまざまな要素を結びつけていくプロセスを中心にすえることなのです。色彩、フォルム、マティエールなど絵画を構成する要素はどれをとっても絵画が誕生してから今日にいたるまでの歴史と切り離せないもので、情報とメディア媒体の多様性を特徴とする現代社会でも、いたるところにそれ事態としてありつづけているのです。私はこうした絵画要素を、それぞれが伝統の範囲を逸脱せずに芽吹くように、ただ素直に使ってみたいのです。
身体から生まれる自由な動作(ジェスチャー)を用い、画号との調和を測りつつ、幾重にも色層を重ねていきます。また、さまざまな構成、補色を使ったコントラストの強さも追求しています。このような方法で画面に動きを作り出すのです。私の絵画に見ることができるその動きが、日常生活の所作から生まれ出てくるものなのです。
私の作品は、具体的なものではなく、私の中に蓄積された記憶の痕跡、断片を表現しているものなのです。
東京生まれ、1991年よりパリ在住
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- 1997年よりフランス芸術家協会会員
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- 2003年より日本美術家連盟会員
- 1995年
- パリ国立美術学校卒業(エコール・デ・ボザール)
(1992-1996年)
(DNSAP 造形芸術高等国家認定取得1995年12月)
クロード・ヴィアラ、モニク・ポンスレ、アンリ・クレモン、
ピエール・キャロンに師事
- 1991年
- 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業(1988-1991年)
受賞・入選
- 2001年 11月
- サロン・ド・ヴィットリー入選
「ヴィットリー市主催現代美術展」
ヴィットリー市立ギャラリー、(パリ郊外)
- 2001年 3月
- 平成13年度ポーラ美術振興財団
在外研修助成により南仏にて研修
テーマ
「色彩の記憶―中世民話、説話、伝承における色彩」
- 1999年 10月
- サロン・ド・スール・パピエ入選
「紙の作品展」
シャトー・デ・ヴナー、
ソワジー・スール・セーヌ (パリ郊外)
- 1999年 6月
- グラン・マルシェ・コンテンポラリー・アート、
「現代美術展示市」
パリ 17区 グランド・アーメー通り
- 1999年 6月
- サロン・ド・ソシエテ・
ナショナル・デ・ボザール招待出品、
カルーゼル・ド・ルーブル、パリ
- 1998年 5月
- 第43回サロン・ド・モンルージュ入選(同1999年)
「モンルージュ市主催現代美術展」
モンルージュ市立ギャラリー (パリ郊外)
- 1998年 4月
- サロン・ド・ジュンヌ・パンチュール入選
「国際現代美術展」
エスパス・ケ・ブランリー、パリ
- 1995年 6月
- ヴェルサイユ市主催アートフェア
(同1993 ,1994年)
ヴェルサイユ
- 1993年 3月
- フランス芸術院主催(アカデミー・フランセーズ)
デッサンコンクール入選
「Prix de Dessin Pierre David-Weill」
フランス芸術院内 (Salle Comtesse de Caen)、パリ
個展
- 2006年 1月
- 小田急百貨店本店アート・サロン、東京
- 2004年 8月
- 小田急百貨店本店アート・サロン、東京
- 2003年 1月
- そごう柏店、千葉
- 2002年 9月
- 小田急百貨店本店アート・サロン、東京
- 2000年 11月
- ギャラリーTen、東京
- 2000年 5月
- ギャラリー・クワドリージ、ニース
サン・ジャン・バティスト教会、サン・ジャネ
- 1999年 6月
- ギャラリー・ドミニク・ヴィヴェンス、パリ
- 1998年 4月
- エスパス・コンフュルアンス、パリ
グループ展
- 2004年 11月
- 女流画家小品展、アカシア画廊、東京
- 2004年 5月
- 女流作家3人展、松坂屋アート・サロン、静岡
- 2003年 11月
- 2人展「ダンテ神曲挿絵作品展」
ギャラリー・クワドリージ、ニース
- 2000年 3月
- フランス文化省主催
外国人若手作家展34人展に招待出展
エスパス・ベルビル、パリ
- 1999年 12月
- 在外日本人作家展に招待展示
ギャラリーM,B、パリ
- 1999年 12月
- 第1回ヴィエンナーレ「抽象絵画の視点」
ニース (南仏3カ所巡回展)
- 1999年 6月
- 「日仏作家合同展」、アトリエZ、パリ
- 1998年 10月
- ギャラリー Point JAL(3人展)、パリ
- 1990年 2月
- 2人展、ギャラリー永谷 スペース21、東京